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2008年10月

2008年10月21日 (火)

経費削減

当直明けのDr東君が 外来診察前に病棟の受け持ち患者様の様子を伺いに来ていた

頭はキレるのだが ジョークが通じないお堅い外科医東君 絶えず笑顔を見せない無表情の東君を 私は密かに能面ズラと呼んでいた

ちょうどその頃 私の左首にでかいでんぼ(出来物)ができ 赤く腫れ上がって痛くて首も回せない状態であった 借金はなかった

ナースステーションに入ってきた東君に 塗り薬と内服薬を処方してもらおうと でんぼを見せたら 切開して膿を出しましょうと言う・・・

まっ待ってsign01でんぼに触れるのも痛いのに 業務開始前にそんな小オペいらないからsign03

東君の言葉に ステーション内にいた他のスタッフが一斉に動きだした

やめて~sign03

叫ぶ私を後ろから羽交い絞めにするナース一人 処置台を運んできて介助体勢につくナース一人 わめき散らす私の声が病棟内に響き渡らぬように ステーション内のすべての窓とドアを閉めるナース一人 暴れる私の頭をがっつり固定して口を塞ぐナース一人 そしてただのギャラリーナース一人

俊敏 且つ華麗なまでの見事なチームプレイであった

スピッツメス

冷淡な東君の声と共に差し出された右手にメスが乗った メスの尖頭がきらりshineと光った瞬間

sign03sign03sign03sign03sign03sign03sign03sign03sign03sign03

消毒液に浸した綿花すら使って貰えず 1分と掛からなかった処置・・・

局所麻酔ぐらいしろや~sign03annoy

お粗末なバンドエイドを最後に貼られ 小オペは成功した 職員だからってこんな扱いあり?crying

ズキンズキンうずく傷口に バンドエイドから目いっぱいににじみ出ている・・・

その日はまったく仕事に貢献できない一日となってしまった・・・

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Dear マサーシー

内科老人病棟に 痴呆患者様の私の愛すべきおじいちゃまが入院していた

その名はマサーシー

そのマサーシーからのナースコール 

枕がないんじゃよ 確かにベットには枕がない 新しい枕を渡しナースステーションへ

数分後 またマサーシーからのナースコールが・・・

枕がないんじゃよ さっき渡したばかりなのに・・・ ベット周辺を調べてみたがやはり枕は見当たらない 仕方がないので2つ目の新しい枕を渡した

そして3度目のナースコール やっぱり枕がないと訴えるマサーシー 

しかし私は気が付いてしまった・・・

マサーシーの窓際ベッドで さわやかな風になびくカーテン  

まさかsign03 2階の窓から下を見ると 軒に乗っかった3つの枕・・・ 悪いのは病気sweat02 マサーシーのベットを窓際から部屋出入り口に移動させた途端 コールは止んだ

寝たきり患者様のリハビリも兼ねて 車椅子に乗せナースステーションに連れてくることもある 目が離せないという理由もあるのだが

若い姉ちゃんナースに囲まれて お年を召されたマサーシーもまんざらではない様子 ご機嫌さんだった

そんな中マサーシにちょっと意地悪な質問をしてみた

私は男に見える?女に見える?

おまえさんはどう見てもおなごじゃ 男なんてバカなことがあるかsign01

白衣の胸元をマサーシーの目の前に差出し やんわりと触ってもらった

あっ?本当じゃのう・・・

周囲にいたナース軍団は大爆笑もんだった・・・

人は見かけではわからんもんじゃ・・・

女ながら少年のような胸をしている私・・・親愛なるマサーシーに男だと判押しされて 心中複雑ではあったが・・・

騙してごめんね マサーシー・・・

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2008年10月19日 (日)

クールライン?

地域医療活動の一つに 病院同士の助け合いともいうべきホットラインというものがある 自分の病院やクリニックで手が打てない患者様を ホットラインを通じて他の病院に受け入れてもらうというシステム

あるとき 一本のホットライン要請の電話が 個人クリニックで患者様に麻酔を施したところ アナフィラキシーショックをおこし 意識レベルが著しく低下しているとのこと

ホットライン顧問である外科部長(前回 登場のD)に 外来婦長や数名のDrとナース5人を乗せて 病院所有の救急車で勇ましく出動sign03 急げsign03

要請依頼のあったクリニックには 自転車なら5分足らずで到着する距離 救急車なら3分も掛かるまい

ところが・・・

ハプニング発生sign03

自前救急車の調子が悪くエンジンストップsweat02

車通りの多い中 よりによってこんな非常事態時に・・・

なんなんだsign03顧問Drは怒り心頭 いつものことだが尚更に・・・そして顧問DrDの命令で 乗り合わせていた他のスタッフは後ろドアを開け 白衣を着たDrやナースがぞろぞろ降りだした

おりゃ~sign03

Dの掛け声にみんなは一斉に救急車を押し出した おそまつ・・・sweat02

白衣姿の人間が救急車を押している光景は 横を走り抜けていく車の運転手にはどうのように映っていたのか

汗まみれで 最後までエンジンの掛からなかった救急車を押して 要請クリニックに着いたのは40分も経ってからのこと 使いものにはならぬ救急車を 押してまで運ぶ必要がどこにあったのか

幾ら待ってもやってこないホットライン受け入れ病院に不安を抱き 該当患者様はすでに他の病院に搬送されていた・・・

ほどなくDの命令により ポンコツ救急車は捨てられ 代わりに新しい救急車がやってきたことは言うまでもない

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2008年10月17日 (金)

ナースキャップ返却の夜

病院駐車場に繋がる 正門周辺を整備工事することになった

患者様 職員の出入りに支障をきたさないため 開始は夜の9時から 大きなローラー車や数十人の工事業者が集まり 照明器具を照らして整備が始まった

整備工事のことはもちろん 事前に入院患者さまや職員には知らされてあったのだが・・・

その夜 急遽外泊の患者様が出てきた 夜勤にあたっていた私は見送りがてら病院出入り口までついていったのだが・・・

通行人整備する警備員のおっさん 私と患者様をみつけて近寄ってきた

今日は夜に工事するって言ってあったろーがsign03

のっけのおっさんの一声にかっちーんannoy

突然 外泊が決まってしまったんだから仕方ないでしょsign03

おろおろsweat01する患者様を尻目に 鼻息荒く返答してやった

この反撃にさらに頭にきた様子のおっさん

ったくよぉsign01迷惑な話だsign01どっちが帰んだsign03

かっちーんannoy かっちーんannoy かっちーんannoy

ごらぁsign03どこに目つけてんじゃいsign03白衣着てるのがどっちかもわかんねーのかsign03私が帰って この後どーせーってゆーんじゃいsign03sign03sign03

もはやナースではなく竹内力になっていた・・・

おろつく患者様は完全にどんびきし 顔が引きつっていたsweat02そしておっさんも引いていたsweat02

おっさんは私が持っていた患者様の荷物を黙って受け取ると 患者様を無言で誘導してくれた 患者様は途中 何度も何度も私の方を振り返り 困惑顔で外泊して行った

そして・・・病棟の窓から一部始終を見ていた その夜の相棒スタッフに怒られたsweat02

相手が患者様じゃないとは言え 白衣着てんだから言葉の使い方には気を付けたら

はい・・・

私は深く深く反省したsweat02 そして白衣の天使のシンボルであるナースキャップをできることなら ナイチンゲールに返したい気持ちでいっぱいだった・・・

ここは病院 萬田金融ではない ごめんね おっちゃんsweat02

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感知不可能な痛み

マンモグラフィ検査を受けた女性はいらっしゃるだろうか 残念ながら男性には受けられない検査である なぜなら乳腺 乳房専用レントゲンだからである 視触診と併せてマンモグラフィ検査を受けることで 2~3倍の乳がん発見が可能になったと言われている

検査方法はいたって簡単 レントゲン台におっぱいを乗せ ぎゅっと上下から挟み撮影するだけ 

が・・・痛いらしい

らしいというのは 私は検査を受けたことがないからわからないのである 

心電図を受けたときの話

ジョーク交じりな口調の陽気な検査技師の兄ちゃん

さっ お楽しみのsign03happy01

私のガウンを開けた瞬間・・・無表情になり黙り込んでしまったsweat02

そう 私は重度貧乳症・・・

マンモグラフィは任意で 健康診断時に受けることができるのだが私は出来ないsweat02 なぜなら挟めるだけのモノがないから・・・

こんな不公平な医療機器の存在を許していいのかsign03おっぱいナッシング軍団をバカにしているのかsign03

乳がん発見の画期的医療機器に不満をあらわにしているのは きっと私ぐらいなものだろう・・・

マンモちゃん検査の痛みを私も味わってみたい・・・crying

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2008年10月16日 (木)

泣きたい事情

Drにも私生活 仕事を含め色んな事情があるのだろう・・・

新米Drの挿管(呼吸が出来ないために 気管支に管を入れて空気を肺に送る器具)がうまく入らずに 見兼ねたベテランDrが交代して事なきを得たときのこと

挿管に失敗した新米Drがナースステーションにやってきた がっくりと肩を落としている

僕は医者には向いてない・・・

こんなぼやきから始まった

こんな僕が人の命を預かるだなんて おこがまし過ぎる・・・

失敗も経験のひとつじゃないですか 先生happy01

なぜナースDrのメンタルケアをしなければならないsweat02

病棟の患者様がナースステーションにやってきた

いつになったら退院できるんだsign01俺の病気は本当に治るのかsign02このまま逝っちまうんじゃないのかsign02教えてくれsign01教えてくれよぉ~sign03

泣き出したsweat02そうしてナースステーション内・・・ 

ぼかぁ(僕は)・・・ぼかぁ 実家の後を次いで坊さんになるべきだったんだsign03 ブラックジャックになんてなれやしないんだぁsign03

あたりまえsweat02今からでも頭を丸めりゃいい そして泣き出した

びーびー泣き喚く声がふたつ・・・ 託児所と化した病棟内でナースコールは鳴るわ 点滴更新の時間だわ カルテ記載は山ほど残っているわ・・・

私も泣きたかった・・・sweat02

そんな3人を微笑ましそうに照らし出す満月が とても輝かしく見えた ある夜の出来事だった

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2008年10月15日 (水)

休憩談話

忙しい業務の中 ナースがほっとできる休憩時間 

昼食を終え 7人ばかりのスタッフが長テーブルを囲み お菓子をつまみながら 隣や向かいに座る者と好き勝手に話をしていた

ざわつく中 ふと私の耳に飛び込んできた言葉

コンドームも使い方によっちゃね

スタッフの中には極めて下ネタ好きも存在する・・・

障害者の人で手の不自由な人は 口を利用するのよね

sign03sign03sign03sign03sign03sign03sign03

こ、こんな真昼間から く、く、口を利用ってsign03 なんてハレンチsign03

二つの会話を勝手に繋げってしまった私  真相は違っていた・・・

コンドームは別の人との会話 口を利用・・・というのは 障害者様用にパソコンも発達し ボイス認証で作動するものも出てきた・・・という話を隣のスタッフにしていただけのことだったsweat02

勘違いに気が付き 周囲のスタッフが不可解な顔をする中 一人で大笑いしてしまった お恥ずかしい・・・sweat02

午後の業務が再開しても 思い出し笑いが止まらない

ナースさんはやっぱり笑顔が素敵ねhappy01

患者様にお褒めの言葉をかけていただいても 真相を語れない私は一人申し訳ない気持ちでいっぱいだったsweat02

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カオルちゃん

人間味溢れる外科医のカオルちゃん Drの中にはナースをおバカだと軽視する不粋なDrもいるが カオルちゃんはナースと同じ視点 立場で話ができるデキたやつだった

オペ当日 

Drの着用する手術着を看護助手さんが事前に準備してくれているのだが 更衣室に入って行ったカオルちゃんから悲鳴があがったsign03 

なんじゃあ~ こりゃあ~sign02

松田優作の名台詞を吐いて更衣室から出てきたカオルちゃん いかついガタイのカオルちゃんはどう見てもLLサイズなのだが 上着はLL  ズボンはSSサイズの組み合わせsweat02ズボンはウエストまでは遥か遠く 太ももで止まり ボタンがはちきれそうな下半身は真空パックになっていた・・・ かっちょわるsweat02

ズボンを履き替え 気を取り直してオペに取り掛かった 執刀医の伊藤君は嫌われ者Drだった 持針器(臓器 皮膚等を縫合するための器具)を手渡す際に 誤って伊藤君の指を突いてしまった 伊藤君はしかめ面の無言で消毒後に手袋を交換したのだが・・・

これを見ていた助手のカオルちゃん

続けて伊藤君の指をカオルちゃんが針で突いた わざと

伊藤君の手袋交換が再度終わったところで また私が針で指を突いた オペ終了後 腑に落ちない様子でオペ室を出て行った伊藤君

カオルちゃんと私は大笑いhappy02

越前屋も悪よの~ うわあっはっはっは あっぱれsign03

おバカコンビのカオルちゃんと私は 小さな復讐に大満足であった

嫌われ者Dr殿 お気をつけあそばせ・・・

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2008年10月14日 (火)

無敵のお千代さん

人は老化に伴い 脳も老化し痴呆(認知症)という病に侵されることがある

見渡す限り頭髪が一本もない サザエさん家の波平さんにも勝てない しかし些細なことでもすぐに激昂する スタッフからは怖れられていた40代半ばの男性管理職 東原課長の病棟で勤務していたとき

ナースステーションの窓口にやってきた患者様 お千代さん

斜め向かいにしゃがみこみ 書類整理する東原課長の姿がお千代さんの視界に入ったらしい

ハゲたか 帰ってけ ハゲたか

痴呆患者様は実に正直だ ナースステーションに5、6人いたスタッフは凍りついたsweat02 お千代さんの言葉は誰もが聞こえなかったことにした 本当は机を叩いて大笑いしたかった 静まり返ったナースステーション 東原課長もだんまりを決め込んでいた でも目は怖かった・・・

ハゲたか ハゲたか 悪意なき言葉を吐きながら お千代さんはその場を去って行った

日ごろ ワンマン上司に鬱憤の溜まっているスタッフは数知れず・・・ ハゲたかと陰口を叩けても 本人を目の前にして口にするなど自殺行為である

誰もが不可能なことを可能にしてくれたお千代さんに敬意を払いたい

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2008年10月12日 (日)

消えてくれない記憶

精神科のDrには変わった人種が多い 無礼発言承知でどっちが患者様なのか分からないような医師が中には存在したりする

中でも生涯忘れられないぐらい 強烈インパクトの風変わりなDrがいた

体型よりも2サイズは確実にでかいと思われる 袖から第一関節の指しか見えない だぶんだぶんの白衣を 防弾着代わりにでもしているかのように身に纏い 病院内を歩くときには壁にぴったりと背中をつけ 横移動のカニ歩きをする 抱腹前進しないだけまだマシだが 一体何から身を守っているのか

病院イベントの盆踊り大会のときには 浴衣の丈が中途半端に短く すね毛丸見えの甚平状態 ついでにへこ帯は縦結びsweat02

病棟に来棟する際には エレベーターを使って出入りできる病棟口を使用せず 息切らして非常階段を使い非常出入り口を利用していた ちなみに病棟は6階である

あるときなど 患者様がいるのもお構いなしに ポテトチップスばりばり食べながら診察している くるりと私の方に振り返り 君も食べるsign02と・・・sweat02 いらんわいっっっsign03

何年経っても脳裏から消え去ってはくれない人というのは 案外たくさんいるものだ・・・

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2008年10月11日 (土)

病棟滅亡まで あと何日?

ナースとは本来白衣を着て 純白な心でケアにあたるというのが一般的 しかしある老人病棟では 自前のジャージ姿が認められていた 白衣とジャージの入り混じった病棟の中で ジャージ軍団に属する闘牛並みの逆三角体型ナースがいた

頭髪のてっぺんの寝癖が闘牛の角を連想させるその風貌 性格から 敬愛の意を込めて 女性ナースを兄ちゃんと呼んでいたのだが 兄ちゃんは破壊王であった

10号室のドアの開閉が悪いんだよねsweat02

よっしゃsign03直してくるわsign03                                                

兄ちゃんの気持ちは非常にありがたい しかし開閉が悪いだけだったはずのドアが壊れてしまう・・・

2号室の窓が開かないんだよねsweat02 

よっしゃsign03直してくるわsign03                                     

兄ちゃんの気持ちは非常にありがたい しかし開かなかっただけのはずの窓が割れてしまう・・・

ある日 患者様を提携病院へ付き添い搬送することになった兄ちゃん かつて一度も兄ちゃんの白衣姿を拝んだことがなかったが さすがにこの日はパンツスタイルの白衣に着替えていた 襟足の立ったナース姿の兄ちゃんは どう見ても宇宙戦艦ヤマトの乗り組み隊にしか見えない

兄ちゃんが患者様を車椅子に乗せて押している最中 車椅子の右前輪がコロコロ転がっていった・・・

兄ちゃんが在職している限り 地球滅亡はなくても 病棟滅亡の日は近いだろうという予測と共に 兄ちゃんの後ろ姿に敬礼を送った・・・

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Drも大変なのよ

間救急外来にDrがバイトでくるのはよくある話 Dr黒ちゃんもそんな一人であったが なんとも頼りなかったsweat02

腹痛を訴える外人患者様が来院したときのこと 顔をしかめ お腹を押さえて診察室に入ってきたのだが 黒ちゃんは外人患者様と見るやいなや 患者様がまだ一言もしゃべっていないのに 症状を問診するどころか こともあろうに他病院へ行けと即口にしたのだsign03

アナザーホスピタル アワーズホスピタルカーhospital (他の病院へ行ってください ここの救急車で搬送しますから) 本当に国家免許を持った本物の医師なのかsign03 この語学力 日本医師の醜態 できることなら柱の陰に隠れたかった・・・

車で来ていますから よその病院をあたってみます とても流暢な日本語で 外人患者様は嫌な顔ひとつ見せずに出ていかれた 適切な判断だ・・・

そんな黒ちゃんと また夜間当直があたってしまったsweat02 不運・・・gawk その夜 来院された患者様は紋々入りの怖い方sweat02 体がだるくて仕方ないと訴える 溢れんばかりの採尿コップを診察台に置き 糖尿病なんだよ 甘いしょんべんだから飲んでみろsign03 尿糖検査はその場でハルンテープで容易にできたが 敢えて黙っていた い、いやぁ~ 飲んでも糖尿病治療には関係ありませんし・・・ しどろもどろに答える黒ちゃん

いーから飲めやぁsign03 凄まれ 黒ちゃんは泣き半分でおしっこを口にした まるで罰ゲームである 患者様も何に満足したのか 上機嫌になり帰っていった 夜間救急病院に何の診察を求めて患者様がやってきたのかは いまだ不明

以後 黒ちゃんが救急外来のバイトに姿を見せることはなかった

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2008年10月 9日 (木)

使えるものは使え

ナースステーションのナースコールから けたたましい叫び声が響き渡ったsign03 女性二人部屋からのコール

誰かsign03早く・・・早く来てくださいsign03不安を掻き立てる患者様の恐怖めいた雄たけびに 私達ナースは同室の高齢患者様のおばあちゃま容態急変事態を誰もが想像したsign03

一人のナースは救急カートを また別のナースは心電図を 一刻を争う中チームワーク万全で コール部屋に走った

が・・・

想像していたおばあちゃまはいつもと変わらぬ様子 私達は顔を見合わせ 同室のコールをしてきた患者様を見た

その患者様は引きつった顔で ベット横の自分のゴミ箱を黙って指さした                           

大量のう○こが捨てられていた・・・

おばあちゃまのベットの横にはポータブルトイレを置いている おばあちゃま 自分のトイレと隣の患者様のゴミ箱を間違えてしまったのね・・・sweat02

無用の救急カートと心電図 それにう○この捨てられたゴミ箱を抱え 私達は部屋を後にしたのであった・・・ 

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素敵なキャラ

患者様はみな平等に愛しい 一日一日を病気と向き合い 精一杯に生きてらっしゃる

しかし 愛しき患者様の中にもお口の悪い方も時々いらっしゃる

Drからナースから その患者様にかかると みな一様に医療従事者から除外されてしまう

おの先生は地球外生物 火星から来たのよ 出勤してくるUFOはどこに隠してあるんだろうね

あるナースには のっぺりした ゆでたまごみたいな面してsign01と仰っていた・・・確かにつるりんとした顔立ちだったが

アニメ界の巨匠 宮崎駿監督の千と千尋の神隠大ブレークしていた当時

メタボまっしぐらの脂のたぎった若き男性看護士にいたっては あんたは千と千尋の神隠しに出てくる エキストラのとコキ落とされていた・・・ 魔法で豚に変えられてしまった千尋の両親の豚にすら選んでもらえなかった男性ナースgawk                 

粗相したらベーコンだからねsign01

まだ追い討ちをかけられても 甲斐甲斐しく笑顔でケアにあたっていた彼はまさしくナースの鏡であったsign03

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2008年10月 8日 (水)

湧き出る泉

看護学生時代の産科病棟実習でのこと

その病棟には お年80才を召されたベテラン現役助産婦がいた 知識もさることながら やはり長年に渡る臨床経験に勝るものなしsign01すばらしいご指導を受けた

点滴の時間 一緒に着いていくと 点滴施行の手ほどきもていねいにしてくださった

皮膚を伸展させて 血管を指でさぐって・・・慣れれば点滴も容易いものですよconfident

しかし 私には見逃せなかったsign01 

ご高齢ゆえ 微妙に震える指が 針の刺入部位置を定められないのと 優しい言葉とは対照的に 冷や汗を掻きながら血管を鋭く睨みつける怖いまでの眼光を

ほら出来たconfident点滴を固定し 学生の前でメンツを保てたご高齢助産婦は 満足気にナースステーションに戻って行った

点滴針が縫い針のように血管をひとすくいし 皮膚を突き破り じょろじょろ点滴液が噴出している・・・患者様は何も知らずに 安らかな顔で眠っていらっしゃる

針先から溢れ出す点滴液は まるでしょんべん小僧の放つおしっこのようだった

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カンパニーマフィア?

患者様の中には 感謝の気持ちをふんだんに込めて 白衣のポケットにそっと現金を忍ばせてくれる方がいる

日頃の自分のケアに対する気持ちが確認できたようでおっしゃsign03と なお更気合が入った看護をさせていただこうという気持ちにもなるhappy01

しかし現金はいただけない ゲンナマをちょうだいした日にゃ 白衣の天使も黒衣の堕天使に失墜すると言い聞かせている 医者に袖下をこっそりと渡す方もいらっしゃるようだがこれは不要sign01患者様あっての医療従事者 余分なものなど渡す義務などないし それが医療界のゾーンを悪化させていくのだということを 是非覚えておいていただきたい

一番困るのは食べ物をちょうだいしたとき・・・新しい箱入り菓子なら有り難いのだが(これもいただいちゃいけないsign03

あんたにはいつもよくしてもらってるからhappy01いーの 気にしないで 私の気持ちだと思って 黙って受け取ってちょうだいhappy01

そう言われ 紙に包んだ感謝無理やりポケットに突っ込まれたことがあったsweat02                                    じゃあ 気持ちいただいておきます ありがとうございますhappy01 とりあえずこうしておけば患者様は満足されるのである

ナースステーションに戻り 婦長に報告がてら紙を開けると・・・そこにはシュガーポットを遥かに通り越し 真っ黒くろすけになったバナナが・・・ 3日前の朝食に配膳されたバナナであるsweat02婦長は涙を流して笑いながら                                  あなたが貰ったのだから 気持ち頂いておきなさいconfident

非情の一言に尽きる 食えないバナナ・・・crying

患者様の不要物処分を果たし ナース任務を終了した                                

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2008年10月 7日 (火)

なんでも病院

救急外来に勤務していると とにかくいろんな電話がかかってくる

犬が死にそうなんですsign01助けてくださいsign01動物病院へ                                       お○んち○の先からヌルっとした白いものがでるんですsign02ダイヤルQ2へ                                  彼の顔が真っ青で呼吸が出来ないみたいなんですsign03病院担当

彼女に付き添われ ぐったりしている彼氏 クランケ                                             先生を呼びますから 診察台に横になってください 先に血圧とお熱測りますね

処置準備に取り掛かっている最中 患者様が吐き気を訴えた                                       ヘルツ系(心臓)疾患の可能性も 心電図も取っておくか                                           嚢盆(痰つぼ)を渡した瞬間・・・

大量のゲロを吐き出した患者様sign03                                                   グロテスクな吐物からはアルコールの香りと どう見ても居酒屋料理食ったろsign01と思われる残骸が・・・                         あのぉ アルコール大量摂取されてます?sweat02                        ビールと焼酎ちゃんぽんしたら気分悪くなってよ あ~すっきりした 帰ろーぜhappy01

ぐったりしていたはずの患者様が精気を取り戻している・・・爽快気分でカップルは病院を去って行った 残された嚢盆からは溢れんばかりの異臭を放つゲロ

電柱の隅にでも吐いとけやsign03annoy

でも苦痛を訴えていた方がまた一人楽になれたのだ・・・

これも大切なナースのお仕事crying

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2008年10月 6日 (月)

DばーさすY

第一外科にいたDY 名前のイニシャルからナースの間ではそう呼ばれていた二人のDr どっちも白い巨塔の財前五郎並にキレるDrだった 互いに密かに対抗意識を燃やしていたが Dはとにかく口の悪いDrであった

患者様が頭と膝を近付け えびのように丸まった姿勢で脊椎麻酔を行うときに ナースは患者様の体勢を麻酔がしやすいように抱え込む介助をするのだが その介助におチビナースがついたとき・・・

おいsign01脊椎が見えないぞsign01患者さんにぶら下がってるのかsign03 発言をしたり

少しばかりルックスイケてないぽっちゃりナースに彼氏がいるという話題があがったときには

彼氏は人間の男かsign03 発言を 患者様が麻酔で眠っているとは言え オペ中でもいけしゃーしゃーと口にするようなDrであった

あるとき 慰安旅行に参加したDYコンビ 夏の夜に浜辺で花火をしたのだが・・・

Yの放ったねずみ花火が くるくる回りながらDの足元へ 

おいsign03おいsign03

誰に助けを求めているのか分からない言葉を発しながら 逃げ惑うDだったが 逃げても逃げてもDの足元に絡み付いていくねずみ花火

マヌケだった・・・

普段はほとんど無表情のYが にやりと笑っていた光景だけが 慰安旅行の最高の思い出になった

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仮面ライダーは笑えない

内科病棟入院中の患者様が 食道静脈瘤破裂の危険で緊急手術になった 内科主治医も心配そうにオペに立ち会っている 緑色のオペ着に帽子とマスクを着用して

ドラマや映画に出くる手術シーンをご覧になられた方はご存知だと思うが マスクは長方形で呼吸がしやすいように 何本かのまちラインが横長に沿って付いている

緊急オペでDrからナースから 大勢のギャラリーが忙しなく動き回っている中 私は内科主治医に目が行って仕方なかった

口元に沿って横長に着用するマスクのはずが 内科主治医のマスクだけが縦に長い・・・  まちラインも縦長で どうても仮面ライダーの口元にしか見えなかった  

いくら 普段は外科系オペにタッチすることが無いとは言え                  マスク着用の仕方ぐらいは一般人でも知っているだろーに・・・                                     どうやったらあんな無理やりにこじつけたようなマスクの着け方が出来るのだろうか・・・

ティッシュを上げろsign03                                  一刻を争う中 外科Drの怒声が室内に響き渡っている                   Tischとはドイツ語の手術台の意味                                パニック状況のさなか 同僚の深田ナースがネピアティッシュペーパーの箱を差し出した・・・                                                  3秒の沈黙の後に 不謹慎にも大爆笑の渦が沸き起こった

でも仮面ライダーDrだけは傍らに静かに佇み その状況を無表情で見ていた

縦長にマスクを着け 仮面ライダーに変身してしまったがゆえに笑えない内科主治医が私にはとってもとっても気の毒に思えてならなかった・・・sweat02

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2008年10月 5日 (日)

女神になったドクター

ナースもドクター(Dr)もストレスが溜まる商売ゆえ のんべいが多い

ある夜勤中 全身アルコールに汚染された滝ちゃんDrがナースステーションに現れた

差し入れの寿司を持ってきたろぉsign01 うぃ  おっsign02べっぴんさんらねぇ~ うぃ

Drがただの酔っ払いの親父に変身していた

これだけヘベレケでは家にも帰れまい 仮眠室のある職場(病院)に舞い戻ってきたのだ

当然 この夜は当直医ではなかったが・・・

酔い酔いの滝ちゃんからほんの少し目を離した瞬間 Mrマリックもびっくりsign03の瞬間移動を滝ちゃんはやってのけてくれた 詰所から忽然と姿を消してしまったのだ

身に纏っていた衣類一切を ナースステーションに全て残して・・・

noteおらは死んじまっただぁ おらは死んじまっただぁnote

消灯後の暗い病棟の廊下を 大声あげて千鳥足で徘徊する滝ちゃんsweat02

病院で なんちゅう歌詞の歌を歌ってんだよsign03annoy 

しかも生まれたままの姿を恥ずかしげもなく晒してsweat02

こんな醜態をモザイクも無しで患者様に見られたら・・・Drの威厳もなんもあったもんじゃない ひとまずリネン庫に放り込もう

ご機嫌さんの滝ちゃんの首根っこをひっつかみ リネン庫に押し込み施錠 すっぽんぽんでもリネン庫だから毛布でも布団でもあるでしょ

静かに安らかに眠りたまえ

そうして病棟の起床1時間前

ドン ドンsign03 誰かぁ~開けてくれ~ 出してくれ~

酔いから醒めた滝ちゃんの悲壮な叫び声が病棟に響き渡っている・・・

げんなりしながらリネン庫の扉を開けて目に飛び込んできた光景は・・・

白いシーツを自由の女神のように身に纏った滝ちゃんの姿であったsweat02

医者も白衣を脱ぎゃ ただの人

白いシーツを纏えば 自由の女神

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浜さんとふぅ君

二人部屋に入院していた浜さんとふぅ君

ふぅ君は魚が大の苦手 いかなるときにも絶対に口にはしなかった

だけど大切な患者様をお預かりしている以上 食事管理もナースのお勤め

ある日 食事にお魚ちゃんが出てしまった

もちろん ふぅ君は強く強く拒否

魚は体にとってもいいんですよぉ 早くよくなって退院できるかもhappy01

魚ごときでふぅ君の根本的な病気が治るはずもないのだが・・・

しかしこの言葉が効いたsign01

ふぅ君はぎゅっと目をつむり 果敢にも大嫌いな魚を口に入れようとしたsign01

がんばれhappy02 ふぅ君happy01

ふぅ 病院で出る魚は 水族館で死んだ魚だぞ うっひゃひゃひゃひゃ

            sign03coldsweats02sign03cryingsign03bearingsign03

隣の浜さんの無残な一言に ふぅ君の箸先からお魚ちゃんは 床に自由落下・・・

             浜さん ひどいよ・・・crying

断っておくが 病院食の魚は水族館で活躍していた魚ではない

私の中にふぅ君が魚を口にしたという記憶はない

親子ほども年の離れた浜さんとふぅ君が大の仲良しだったという記憶だけは

今も鮮明に記憶している

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