日記・コラム・つぶやき

2008年10月21日 (火)

経費削減

当直明けのDr東君が 外来診察前に病棟の受け持ち患者様の様子を伺いに来ていた

頭はキレるのだが ジョークが通じないお堅い外科医東君 絶えず笑顔を見せない無表情の東君を 私は密かに能面ズラと呼んでいた

ちょうどその頃 私の左首にでかいでんぼ(出来物)ができ 赤く腫れ上がって痛くて首も回せない状態であった 借金はなかった

ナースステーションに入ってきた東君に 塗り薬と内服薬を処方してもらおうと でんぼを見せたら 切開して膿を出しましょうと言う・・・

まっ待ってsign01でんぼに触れるのも痛いのに 業務開始前にそんな小オペいらないからsign03

東君の言葉に ステーション内にいた他のスタッフが一斉に動きだした

やめて~sign03

叫ぶ私を後ろから羽交い絞めにするナース一人 処置台を運んできて介助体勢につくナース一人 わめき散らす私の声が病棟内に響き渡らぬように ステーション内のすべての窓とドアを閉めるナース一人 暴れる私の頭をがっつり固定して口を塞ぐナース一人 そしてただのギャラリーナース一人

俊敏 且つ華麗なまでの見事なチームプレイであった

スピッツメス

冷淡な東君の声と共に差し出された右手にメスが乗った メスの尖頭がきらりshineと光った瞬間

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消毒液に浸した綿花すら使って貰えず 1分と掛からなかった処置・・・

局所麻酔ぐらいしろや~sign03annoy

お粗末なバンドエイドを最後に貼られ 小オペは成功した 職員だからってこんな扱いあり?crying

ズキンズキンうずく傷口に バンドエイドから目いっぱいににじみ出ている・・・

その日はまったく仕事に貢献できない一日となってしまった・・・

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Dear マサーシー

内科老人病棟に 痴呆患者様の私の愛すべきおじいちゃまが入院していた

その名はマサーシー

そのマサーシーからのナースコール 

枕がないんじゃよ 確かにベットには枕がない 新しい枕を渡しナースステーションへ

数分後 またマサーシーからのナースコールが・・・

枕がないんじゃよ さっき渡したばかりなのに・・・ ベット周辺を調べてみたがやはり枕は見当たらない 仕方がないので2つ目の新しい枕を渡した

そして3度目のナースコール やっぱり枕がないと訴えるマサーシー 

しかし私は気が付いてしまった・・・

マサーシーの窓際ベッドで さわやかな風になびくカーテン  

まさかsign03 2階の窓から下を見ると 軒に乗っかった3つの枕・・・ 悪いのは病気sweat02 マサーシーのベットを窓際から部屋出入り口に移動させた途端 コールは止んだ

寝たきり患者様のリハビリも兼ねて 車椅子に乗せナースステーションに連れてくることもある 目が離せないという理由もあるのだが

若い姉ちゃんナースに囲まれて お年を召されたマサーシーもまんざらではない様子 ご機嫌さんだった

そんな中マサーシにちょっと意地悪な質問をしてみた

私は男に見える?女に見える?

おまえさんはどう見てもおなごじゃ 男なんてバカなことがあるかsign01

白衣の胸元をマサーシーの目の前に差出し やんわりと触ってもらった

あっ?本当じゃのう・・・

周囲にいたナース軍団は大爆笑もんだった・・・

人は見かけではわからんもんじゃ・・・

女ながら少年のような胸をしている私・・・親愛なるマサーシーに男だと判押しされて 心中複雑ではあったが・・・

騙してごめんね マサーシー・・・

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2008年10月19日 (日)

クールライン?

地域医療活動の一つに 病院同士の助け合いともいうべきホットラインというものがある 自分の病院やクリニックで手が打てない患者様を ホットラインを通じて他の病院に受け入れてもらうというシステム

あるとき 一本のホットライン要請の電話が 個人クリニックで患者様に麻酔を施したところ アナフィラキシーショックをおこし 意識レベルが著しく低下しているとのこと

ホットライン顧問である外科部長(前回 登場のD)に 外来婦長や数名のDrとナース5人を乗せて 病院所有の救急車で勇ましく出動sign03 急げsign03

要請依頼のあったクリニックには 自転車なら5分足らずで到着する距離 救急車なら3分も掛かるまい

ところが・・・

ハプニング発生sign03

自前救急車の調子が悪くエンジンストップsweat02

車通りの多い中 よりによってこんな非常事態時に・・・

なんなんだsign03顧問Drは怒り心頭 いつものことだが尚更に・・・そして顧問DrDの命令で 乗り合わせていた他のスタッフは後ろドアを開け 白衣を着たDrやナースがぞろぞろ降りだした

おりゃ~sign03

Dの掛け声にみんなは一斉に救急車を押し出した おそまつ・・・sweat02

白衣姿の人間が救急車を押している光景は 横を走り抜けていく車の運転手にはどうのように映っていたのか

汗まみれで 最後までエンジンの掛からなかった救急車を押して 要請クリニックに着いたのは40分も経ってからのこと 使いものにはならぬ救急車を 押してまで運ぶ必要がどこにあったのか

幾ら待ってもやってこないホットライン受け入れ病院に不安を抱き 該当患者様はすでに他の病院に搬送されていた・・・

ほどなくDの命令により ポンコツ救急車は捨てられ 代わりに新しい救急車がやってきたことは言うまでもない

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2008年10月17日 (金)

ナースキャップ返却の夜

病院駐車場に繋がる 正門周辺を整備工事することになった

患者様 職員の出入りに支障をきたさないため 開始は夜の9時から 大きなローラー車や数十人の工事業者が集まり 照明器具を照らして整備が始まった

整備工事のことはもちろん 事前に入院患者さまや職員には知らされてあったのだが・・・

その夜 急遽外泊の患者様が出てきた 夜勤にあたっていた私は見送りがてら病院出入り口までついていったのだが・・・

通行人整備する警備員のおっさん 私と患者様をみつけて近寄ってきた

今日は夜に工事するって言ってあったろーがsign03

のっけのおっさんの一声にかっちーんannoy

突然 外泊が決まってしまったんだから仕方ないでしょsign03

おろおろsweat01する患者様を尻目に 鼻息荒く返答してやった

この反撃にさらに頭にきた様子のおっさん

ったくよぉsign01迷惑な話だsign01どっちが帰んだsign03

かっちーんannoy かっちーんannoy かっちーんannoy

ごらぁsign03どこに目つけてんじゃいsign03白衣着てるのがどっちかもわかんねーのかsign03私が帰って この後どーせーってゆーんじゃいsign03sign03sign03

もはやナースではなく竹内力になっていた・・・

おろつく患者様は完全にどんびきし 顔が引きつっていたsweat02そしておっさんも引いていたsweat02

おっさんは私が持っていた患者様の荷物を黙って受け取ると 患者様を無言で誘導してくれた 患者様は途中 何度も何度も私の方を振り返り 困惑顔で外泊して行った

そして・・・病棟の窓から一部始終を見ていた その夜の相棒スタッフに怒られたsweat02

相手が患者様じゃないとは言え 白衣着てんだから言葉の使い方には気を付けたら

はい・・・

私は深く深く反省したsweat02 そして白衣の天使のシンボルであるナースキャップをできることなら ナイチンゲールに返したい気持ちでいっぱいだった・・・

ここは病院 萬田金融ではない ごめんね おっちゃんsweat02

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感知不可能な痛み

マンモグラフィ検査を受けた女性はいらっしゃるだろうか 残念ながら男性には受けられない検査である なぜなら乳腺 乳房専用レントゲンだからである 視触診と併せてマンモグラフィ検査を受けることで 2~3倍の乳がん発見が可能になったと言われている

検査方法はいたって簡単 レントゲン台におっぱいを乗せ ぎゅっと上下から挟み撮影するだけ 

が・・・痛いらしい

らしいというのは 私は検査を受けたことがないからわからないのである 

心電図を受けたときの話

ジョーク交じりな口調の陽気な検査技師の兄ちゃん

さっ お楽しみのsign03happy01

私のガウンを開けた瞬間・・・無表情になり黙り込んでしまったsweat02

そう 私は重度貧乳症・・・

マンモグラフィは任意で 健康診断時に受けることができるのだが私は出来ないsweat02 なぜなら挟めるだけのモノがないから・・・

こんな不公平な医療機器の存在を許していいのかsign03おっぱいナッシング軍団をバカにしているのかsign03

乳がん発見の画期的医療機器に不満をあらわにしているのは きっと私ぐらいなものだろう・・・

マンモちゃん検査の痛みを私も味わってみたい・・・crying

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2008年10月16日 (木)

泣きたい事情

Drにも私生活 仕事を含め色んな事情があるのだろう・・・

新米Drの挿管(呼吸が出来ないために 気管支に管を入れて空気を肺に送る器具)がうまく入らずに 見兼ねたベテランDrが交代して事なきを得たときのこと

挿管に失敗した新米Drがナースステーションにやってきた がっくりと肩を落としている

僕は医者には向いてない・・・

こんなぼやきから始まった

こんな僕が人の命を預かるだなんて おこがまし過ぎる・・・

失敗も経験のひとつじゃないですか 先生happy01

なぜナースDrのメンタルケアをしなければならないsweat02

病棟の患者様がナースステーションにやってきた

いつになったら退院できるんだsign01俺の病気は本当に治るのかsign02このまま逝っちまうんじゃないのかsign02教えてくれsign01教えてくれよぉ~sign03

泣き出したsweat02そうしてナースステーション内・・・ 

ぼかぁ(僕は)・・・ぼかぁ 実家の後を次いで坊さんになるべきだったんだsign03 ブラックジャックになんてなれやしないんだぁsign03

あたりまえsweat02今からでも頭を丸めりゃいい そして泣き出した

びーびー泣き喚く声がふたつ・・・ 託児所と化した病棟内でナースコールは鳴るわ 点滴更新の時間だわ カルテ記載は山ほど残っているわ・・・

私も泣きたかった・・・sweat02

そんな3人を微笑ましそうに照らし出す満月が とても輝かしく見えた ある夜の出来事だった

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2008年10月15日 (水)

休憩談話

忙しい業務の中 ナースがほっとできる休憩時間 

昼食を終え 7人ばかりのスタッフが長テーブルを囲み お菓子をつまみながら 隣や向かいに座る者と好き勝手に話をしていた

ざわつく中 ふと私の耳に飛び込んできた言葉

コンドームも使い方によっちゃね

スタッフの中には極めて下ネタ好きも存在する・・・

障害者の人で手の不自由な人は 口を利用するのよね

sign03sign03sign03sign03sign03sign03sign03

こ、こんな真昼間から く、く、口を利用ってsign03 なんてハレンチsign03

二つの会話を勝手に繋げってしまった私  真相は違っていた・・・

コンドームは別の人との会話 口を利用・・・というのは 障害者様用にパソコンも発達し ボイス認証で作動するものも出てきた・・・という話を隣のスタッフにしていただけのことだったsweat02

勘違いに気が付き 周囲のスタッフが不可解な顔をする中 一人で大笑いしてしまった お恥ずかしい・・・sweat02

午後の業務が再開しても 思い出し笑いが止まらない

ナースさんはやっぱり笑顔が素敵ねhappy01

患者様にお褒めの言葉をかけていただいても 真相を語れない私は一人申し訳ない気持ちでいっぱいだったsweat02

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カオルちゃん

人間味溢れる外科医のカオルちゃん Drの中にはナースをおバカだと軽視する不粋なDrもいるが カオルちゃんはナースと同じ視点 立場で話ができるデキたやつだった

オペ当日 

Drの着用する手術着を看護助手さんが事前に準備してくれているのだが 更衣室に入って行ったカオルちゃんから悲鳴があがったsign03 

なんじゃあ~ こりゃあ~sign02

松田優作の名台詞を吐いて更衣室から出てきたカオルちゃん いかついガタイのカオルちゃんはどう見てもLLサイズなのだが 上着はLL  ズボンはSSサイズの組み合わせsweat02ズボンはウエストまでは遥か遠く 太ももで止まり ボタンがはちきれそうな下半身は真空パックになっていた・・・ かっちょわるsweat02

ズボンを履き替え 気を取り直してオペに取り掛かった 執刀医の伊藤君は嫌われ者Drだった 持針器(臓器 皮膚等を縫合するための器具)を手渡す際に 誤って伊藤君の指を突いてしまった 伊藤君はしかめ面の無言で消毒後に手袋を交換したのだが・・・

これを見ていた助手のカオルちゃん

続けて伊藤君の指をカオルちゃんが針で突いた わざと

伊藤君の手袋交換が再度終わったところで また私が針で指を突いた オペ終了後 腑に落ちない様子でオペ室を出て行った伊藤君

カオルちゃんと私は大笑いhappy02

越前屋も悪よの~ うわあっはっはっは あっぱれsign03

おバカコンビのカオルちゃんと私は 小さな復讐に大満足であった

嫌われ者Dr殿 お気をつけあそばせ・・・

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2008年10月14日 (火)

無敵のお千代さん

人は老化に伴い 脳も老化し痴呆(認知症)という病に侵されることがある

見渡す限り頭髪が一本もない サザエさん家の波平さんにも勝てない しかし些細なことでもすぐに激昂する スタッフからは怖れられていた40代半ばの男性管理職 東原課長の病棟で勤務していたとき

ナースステーションの窓口にやってきた患者様 お千代さん

斜め向かいにしゃがみこみ 書類整理する東原課長の姿がお千代さんの視界に入ったらしい

ハゲたか 帰ってけ ハゲたか

痴呆患者様は実に正直だ ナースステーションに5、6人いたスタッフは凍りついたsweat02 お千代さんの言葉は誰もが聞こえなかったことにした 本当は机を叩いて大笑いしたかった 静まり返ったナースステーション 東原課長もだんまりを決め込んでいた でも目は怖かった・・・

ハゲたか ハゲたか 悪意なき言葉を吐きながら お千代さんはその場を去って行った

日ごろ ワンマン上司に鬱憤の溜まっているスタッフは数知れず・・・ ハゲたかと陰口を叩けても 本人を目の前にして口にするなど自殺行為である

誰もが不可能なことを可能にしてくれたお千代さんに敬意を払いたい

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2008年10月12日 (日)

消えてくれない記憶

精神科のDrには変わった人種が多い 無礼発言承知でどっちが患者様なのか分からないような医師が中には存在したりする

中でも生涯忘れられないぐらい 強烈インパクトの風変わりなDrがいた

体型よりも2サイズは確実にでかいと思われる 袖から第一関節の指しか見えない だぶんだぶんの白衣を 防弾着代わりにでもしているかのように身に纏い 病院内を歩くときには壁にぴったりと背中をつけ 横移動のカニ歩きをする 抱腹前進しないだけまだマシだが 一体何から身を守っているのか

病院イベントの盆踊り大会のときには 浴衣の丈が中途半端に短く すね毛丸見えの甚平状態 ついでにへこ帯は縦結びsweat02

病棟に来棟する際には エレベーターを使って出入りできる病棟口を使用せず 息切らして非常階段を使い非常出入り口を利用していた ちなみに病棟は6階である

あるときなど 患者様がいるのもお構いなしに ポテトチップスばりばり食べながら診察している くるりと私の方に振り返り 君も食べるsign02と・・・sweat02 いらんわいっっっsign03

何年経っても脳裏から消え去ってはくれない人というのは 案外たくさんいるものだ・・・

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